100km&100マイル トレイル救護

杉本

皆様お世話になっております。
島田市川根町に本社があります株式会社 ENTAMEDICAL(みなり整骨院)の杉本です。

さて前回は新事業のテントサウナのレンタルについて記事にしました。

ありがたいことに数名から「興味がある!」という連絡をいただきました。

今の時期は結構暑いですが、秋や春なんかはやるにはいい時期になりそうです!

また、冬のイベントにはストーブを提供してもおもしろいかな〜なんて思ったりもしています☺️
今回は7月に色々あったイベントのご報告です。
では行ってみましょう!

もくじ

OSJ ONTAKE100

7月16、17日に長野県で開催されました。
以下、公式サイトより引用します。

初めて王滝村ってとこに行きましたがめちゃくちゃ良いところでした。

僕は土曜日の仕事が終わってからの合流だったので現地に着いたときは0時すぎでもう真っ暗でなーーんにも景色は分かりませんでした。笑

とりあえず本部に到着。

片道約4時間でした。遠い〜笑

道中はこんな感じ👇

中央道入って一般道おりる前に最後に恵那峡寄ったんですが、ここ以外はあんまり休憩とらなかったんですが最後のガソリンスタンドやコンビニなんかはしっかり把握していないといけませんね。

今回も失敗を重ね、色々勉強させてもらいました🙆‍♂️

休憩っていってもトイレと物資補給だけでした笑

とりあえずこんな感じで現地について本部に挨拶行ってからは僕の仕事は3時スタートだったので1時〜2時過ぎまで車中泊で仮眠をしました。

ブレブレ。笑

前までの僕だったら絶対考えられないんですが(以前までは暗い部屋、個室、一人じゃないと寝られない杉本でした笑)このトレイルなどの救護を通して「寝れる」ってことだけで幸せだし、寝ることの重要性をすごく痛感しました。
だから寝れる時に寝る、寝れる時間があるだけ幸せ、屋根や壁があるだけ幸せ、布団でねれるだけ幸せ、ってな感じで日常の当たり前に感謝するようになるんですね。

日常の当たり前が当たり前じゃないってことに気づかせてくれる貴重な経験なんですね。

選手は夜通し走ってる

今回は100kmが20時マイル、100kmは0時スタートでした。

夜通し行われる大会ですし、大会は夜中であっても動いているのでこちらも休めません。
タフワークが求められる現場ですが、このタフワークを経験すると他の現場がイージーに感じるようになるんですね笑

そして僕は仮眠明けからまずは本部でリタイア業務を手伝って、4時すぎから担当の現場に移動となります。
この時期なのでもう4時頃になってくると徐々に明るくなってきて、持ち場まで移動する際にも選手のヘッドライトがユラユラゆれているのを横目に移動した記憶があります。

今回のコース

これが今回のコースだったんですが標高が850m〜1700mの間をアップダウンしながら激走します。

そして当日の天気は雨が降ったり止んだりのコンディション。

僕は熱中症対策を万全にしていたんですが、現地に着いてみると肌寒さもありこれもしかして低体温の対策ももっとするべきだった…?と焦り出したのを覚えています。

山の天気は本当によく急変します。
僕はそのことを思い知ることになります。

持ち場を散策

僕の持ち場は標高1400mのウォーターステーション。
エイドステーションとは少し違い、補食などはなく水の補給や応急処置やトイレがメインになります。

トップ集団が到着するまでには少し時間があったので現場の周りを散策をしてみました。

引きで。

もう少しでエイド。

選手たちが走ってくる道を逆走していきます。

橋を見つけました。

上流。いったいどこまで続いているんだろう…

下流。正直写真以上の水量でした。

そしてこの川?の近くにこんなものがありました。

ここは過去に大規模な土砂崩れが起きた場所だそうです。昭和59年と書いてあったので僕が生まれたのが62年なので生まれる前の話です。

写真を見てわかるようにかなり大きな範囲、大きな災害だったことがわかります。
そして30年以上経っているのにまだ当時の爪痕が残っているというのは自然の力の凄さを痛感しますね。

また御嶽山といえばこの事故も忘れてはなりません。

御嶽山噴火

これも2014年ということでもう8年も経過しているんですね。

後述しますが救護活動が終わって本部に戻る際に、この噴火の被害者の方の慰霊碑があったりして戦後最悪の死者をだしたこの噴火の被害を身をもって知ることになります。

と、少し暗い話にもなってしまったんですが対自然の中でやっていくことのシビアさを知れたと思います。

また僕の担当エリアは標高1400mの国有林の中だったので、電波は一切なくトランシーバーも本部に直通ではつながらず他の地点から経由してもらわなければいけませんでした。

前回の小海(長野県)の100マイルの救護にも入ったんですが、電波が入らない部分や標高面だと今回の方がタフだと感じました。

さあどうなるのか!!
思い出すだけでアドレナリンでてきました笑

活動スタート

実際に選手がゾロゾロきだすのは10時過ぎくらいだったと思います。
それまではトップ選手たちになるので間が結構空くんですね。
その間にものすごい雨が降ったり止んだりを繰り返していました。
また1400mの洗礼ではないですが、かなり寒さがありもってるものを全部着ました。
それそこカッパ、ロンT、ホッカイロなどを使いましたがそれでも寒かったです。

7月中旬でも標高が高ければ寒いですし、雨が降ればより体温を奪われます。(テントで屋根があるにしても振り込んできたりすると足元は雨が流れているし飛び散った雨で体が濡れます。)

ここは僕の中で想定不足というか考えが甘かった部分です。

万が一、なんて思って入れておいたホッカイロがこんなに有難いなんて思いもしませんでした😭

寒さと眠気との戦い

また「暇」という圧倒的に眠気を誘う要素も寒さに加え襲いかかってきます。
やっぱり1時間睡眠じゃ結構きついんですよね。


待機→選手くる→熊鈴鳴らして励ます→給水補助(応急処置対応)→いってらっしゃーい→待機

トップ選手集団あたりはこの繰り返しになるんですがウトウトしているとだいたい選手くるのでまあこれがきつくて😭

逆に選手がぞろぞろきだして自分のスイッチを切らない方が全然楽でしたね。
切ると立ち上げるまでが時間かかります。
なんでも一緒ですね笑

前述したようにトレーナー活動でもなんでもそうだと思うんですが体力勝負です。
「寝れる時に寝る」「目を閉じればどこでも寝れる」これはまじで重要です。

睡眠取れないと単純に疲労だけじゃなくて、冷静な判断ができなかったり、凡ミスしたり、イライラしたりといいことはまじでありません。

今回は本当に寒さや眠気といった自然や自分の体調面での戦いだったように思います。

大会を通して

いつもトレイルの救護していて思うのは
①ヒリヒリする空気感
②スポーツや競技の本質が見えてくる
③過保護にしすぎない
④やり切った後の気分が半端なく良い
⑤普通に感動する

ってとこですね。

①ヒリヒリするっていうのは現場には自分くらいしか動ける人間がいなくて医療資源が限られていたりする中で責任を背負って判断しなければいけないことが多いからって意味です。

②まずは競技に真摯に打ち込んでいる人たちが多く、あえてこんなきついレースを求めてやってきている人たちの集団なので意識が高い人たちが非常に多いので純粋に競技レベルが高いです。
そんな中で人間の凄さや限界ってもっと先にあるんだな〜って感覚はいつも新鮮です。
そして毎回心からのリスペクトが湧いてきます。月間800ー1000km走る超人もいたりして自分の生活を競技に捧げている人も多いからなのかもしれません。
努力量は本当にすごい人たちです。

③これは「セルフレスキュー」っていうトレイル独特のものかも知れませんが、基本的には何かあった場合に「自分でできることは自分で対応して、どうにもならない場合に救護をうける」っていうものです。
結構大会のガイドラインやルールの中にも明記されている場合もありリタイアするか否かに関しても基本選手の気持ちを尊重します。普通の競技でのレッドフラッグになることやアウトさせる基準とは大きく違っているのでそこは結構びっくりした部分です。
競技に懸けている熱量も違うのでそう簡単にはリタイアしない人も多く、説得してでもアウトさせなければいけないケースもあるんですが「達成意識」が強い人が本当に多いと思います。
僕には正直懸けている部分なので本当に嫉妬するくらいのレベルです。
子育てや社員教育でもそうですけど「手を出しすぎず見守る」って一番難しいんですよね。

④これはマラソンをやらない僕には本当の意味でわからないんですが、「自分から敢えてきつい環境に飛び込んでやり切ることで獲れる達成感」っていうものだと思います。
僕は正直、3kmはしればビールは死ぬほど美味しいし、42.195kmを移動するのであれば自転車<バイク<自動車みたいな順で時間を買うタイプです。
それを敢えて不便な自分の身ひとつで達成するっていうのは理解できていません。
ただこういう仕事に置き換えるのであれば大いに理解できます。
全部終わった後にスタッフみんなで「お疲れ様でした!!」っていう瞬間はたまらなく好きです。その瞬間を求めてまたきつい現場に井撃を貰いにいくんだと思います。

⑤これは本当に自然に涙が出そうになっちゃうんですよね。
っていうのもレース終盤に160km近く夜通しで走ってクタクタになっている人が、エイドステーションを通る時に「サポートありがとうございました!」って言ってくれるんですよ。
僕にはこんなことができるっていうのが考えられなくて、自分なら自分自身に一杯一杯でただただ完走のことしか考えられないのに感謝の気落ちをわざわざ立ち止まって一礼して伝えてくれる人もいるんですね。
純粋に人間として立派だなーって思うし、「スポーツってやっぱいいなあ」っていう気持ちになるんですね。この感動を味わいたいからまたいっちゃうんでしょうなあ笑

さいごに

というわけで久々に4000文字を超えるブログとなりました。
ずっと書かなきゃなーって思っていたものだったので書き終えれてひと段落です。

今度はこのトレイル救護の取りまとめやっている人をとあるオンラインセミナーにお招きする予定も実はあるのでこちらのリリースもていただきたいところ!!

ではまた!

おしらせ

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    弊社の整骨院・鍼灸院のHPです👍
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  • テントサウナの動画
    イベントも計画しています😁
  • noteで色々執筆中
    僕の幼少期のコンプレックスや社会人までの苦労話を書きました。良ければ一読下さい😂
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